オットーはドイツのプロテスタント神学者、宗教哲学者。本書はその代表作で、宗教史の諸段階に沿って宗教の本質概念である「聖なるもの」とは何かを分析、考究してゆく。倫理や道徳といった合理的要素ではなく非合理的かつ情緒的なものこそが宗教の中核を成していると主張して、以後の宗教研究に大きな影響を与えた。
「BOOKデータベース」より
合理的に発達した宗教の核心には、非合理的なもの-感情や予覚による圧倒的な「聖なるもの」の経験が存在する。オットー(1869‐1937)はその本質を「ヌミノーゼ」と名づけ、現象学的・宗教哲学的考察を展開する。キリスト教神学のみならず哲学・比較宗教学にも多大な影響を与えた、20世紀を代表する宗教学の基礎的名著。新訳。
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