ギャラリー・間では2000年5〜7月に、生涯を通じて住宅設計に情熱を注いだ建築家・宮脇壇の、住宅作家としての活動を紹介する展覧会を開催した。同時に、11人の建築家・建築編集者を招き、シンポジウムや連続レクチャー「空間術講座」を開催し、住宅という場所で宮脇檀が考えたことを端緒として、世紀の変わり目の住宅について語っていただいた。本書は、総計18時間におよぶ、建築家たちのセッションの全記録である。それはまた、住宅をめぐるさまざまな問いから始まり、「住宅は建築の主戦場である」という地点へとたどり着く、熱いメッセージでもある。
「BOOKデータベース」より