著者は、これからは、存在は地味であろうとも、常に先を読み、「考える人」が最後に勝つ時代になると思う。いや、なって欲しいと思う。野球にたとえれば、まさに「捕手的人間の時代」である。捕手的な視点、姿勢、思考を持った人間が、次代、21世紀に生き残り、勝ち残っていくのではないか。そんな気がしてならない。捕手的人間とは、結果以前に、まず過程を重んずる人間である。フィールドのなかでただ一人、どっしりと腰を下ろし、地に足を付け、そこから見える世界を冷静に眺め、読み、分析し、行動している。そんな捕手的人間の時代がやってきたのである。
「BOOKデータベース」より