21世紀を生き抜く新しい文学はなにか、そしてそれを語る批評パラダイムはなにか。エコクリティシズムは、テキストとテキスト、テキストと社会の意味のネットワークを、テキストと自然と土地に広げ、エコロジーの生命のネットワークの原理を批評のコンセプトとする地球時代の新しい批評である。本書は、エコクリティシズムと従来の批評制度との関連のみならず、この批評が生れた歴史的必然性、思想史的動向と出自、風景と物語の新しいレトリックの特質など、エコクリティシズムの柱となる重要な論文を集めその全容紹介を目指す翻訳論文集である。
「BOOKデータベース」より