第二次世界大戦前夜、革命の輸出と膨張への野望に溢れていた社会主義大国ソビエト連邦は、隣国である北欧の小国フィンランドに侵攻を開始した。圧倒的兵力を前に、瞬く間に国土を蹂躙されるかにみえたフィンランド。だがその時、祖国の危機を救う一人の英雄が現れた。本書は、1939〜45年のフィン・ソ戦争において奇跡ともいえる奮戦を果たし、ついに独立を守り抜いたフィンランド軍を、あらゆる視点からとらえた入門書である。冬戦争、継続戦争、ラップランド戦争の詳細な経過をはじめ、陸海軍の主要装備、編制や軍装についても網羅している。さらに独立から大戦後の発展についても章を割いて解説。フィンランド軍のすべてを概観できる、理想的な一冊となっている。
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