健康不安と過剰医療の時代 : 医療化社会の正体を問う

井上芳保 編著

私たちに「健康不安」を抱かせる現代社会のからくりとはなにか。リスク管理の要求される社会では、個人の心身への関心が高まる。その構造の中で巧みな意識操作が行なわれ、健康不安も煽られている。その場合の「健康」とは実態ではなく記号化された何物かに過ぎない。我々の内なる「健康への意思」が何に由来するものかを見抜き、惑わされず流されずに対処して生き延びるための知恵。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 なぜ、診断被ばくの危険性が見過ごされているのか-原発事故よりも怖いCT検査
  • 第2章 「虫歯予防にフッ素」はなぜ危険か-公表データを科学的に再検証して
  • 第3章 「生活習慣病」の正体を探る-なぜ生活習慣病が病気の元にされたのか
  • 第4章 「健診病」にならないためにはどうすべきか-細かな数値よりも自分の身体の感覚を大切に
  • 第5章 なぜ、この国の医者は平気で患者を見捨てるのか-ムラ社会に支配された医療、そしてその改革への模索
  • 第6章 精神医療の権力性とどう向き合うべきか-なぜ、「よりよい精神医療」ではなく「精神医療よりよい何か」をめざすべきなのか
  • 第7章 健診/検診という商品はどう消費されているのか-パラメディカルの位置から見えてくる医療の実態
  • 第8章 なぜ、スポーツクラブに通い続けるのか?-「不健康」というラベルに抗う人びとの調査から
  • 終章 医療の過剰に巻き込まれないために-生き延びる知恵としての医療社会学の視点

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 健康不安と過剰医療の時代 : 医療化社会の正体を問う
著作者等 井上 芳保
名取 春彦
村岡 潔
松本 光正
梶原 公子
浜 六郎
竹中 健
近藤 誠
書名ヨミ ケンコウ フアン ト カジョウ イリョウ ノ ジダイ : イリョウカ シャカイ ノ ショウタイ オ トウ
出版元 長崎
刊行年月 2012.3
ページ数 331p
大きさ 19cm
ISBN 978-4-86095-490-1
NCID BB08851851
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全国書誌番号
22071321
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本

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