1988年、15歳の僕たちは、ドイツ・ケルン市に巨大なタイムマシンを作り上げた。世界初の時間旅行をめざして-スイスにある厳粛な寄宿学校を退学になった13人の少年たちは、一度は世界中に散らばるが、ドイツに再び集結する。仲間とタイムマシンをつくるために。「タイムマシンだと、ふざけるな」「君たちくらいの年頃は、そういうつまらないことに興味を持つものだよ」そんな理解のない大人たちも、しだいに少年たちの熱意に動かされていく。やがて、少年と父親たちの手によって組み立てられたタイムマシンは、みんなの"希望"を乗せて動き出すのだった。果たしてタイムトラベルは成功するのか?少年たちの未来は?気鋭の科学者が、自身の体験をもとに記す青春ストーリー。
「BOOKデータベース」より