在職のまま、または職を辞して主に大学院で学歴を再取得する、本書が「流動モデル」と呼ぶコースを選んだ者は、「固定モデル」即ち就業未経験のまま大学院での学習者と比べ、学習への意識や成果、また大学や社会での評価にどのような差異があるのか-「流動モデル」者の比率が高い主要5領域の専門職大学院における調査に基づき考察を進めた本書は、総じて「流動モデル」者の知識・能力の向上を評価するとともに、現在の専門職大学院や労働市場の在り方についても的確な検討を加えた、わが国初の画期的研究である。
「BOOKデータベース」より