「お父さんも葵ちゃんも私のために殺してくれたんだよね、十夜君?」「っ!?」立夏のため…という名目で、人喰いの黒衣と共に幾多の罪を犯し続けた十夜。しかしその一番知られたくない事実を、最愛の幼馴染、立夏は知っていた。さらに追い打ちをかけるかのように、殺したはずの葵までも再びその姿を現す。だが-「主よ、これは現実じゃ」混乱する十夜のそれを砕くように、黒衣の声が響き渡る。全ては自分が選択した結果。ならば今回も選ぶしかない、この美しき人喰いと共に。罪を背負いし少年と美しき人喰いの"終わる日常"の物語ここに完結。
「BOOKデータベース」より