米海軍最大の悲劇は第二次大戦末期に西太平洋上で起こった。広島原爆投下用ウランの輸送という重大任務を終えて航行中の巡洋艦「インディアナポリス」が、日本海軍「伊58潜」の魚雷によって撃沈されたのだ。乗員の半数は海に飛びこみ一命をとりとめた。しかし、救助の手が向かったのは4日後。乗員1196人中、生存者は316人。88体の遺体には手足がなかった…。のちに軍法会議が開かれ、艦長一人が責任を追及される。だが、いくつかの謎が残った。AP通信のベテラン記者が、丹念に事実のみを追い、米海軍が封印した機密を暴く。
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