上司セバスチャンのわがままな要求に耐え続けてきた秘書ジュリアは、彼の代わりに恋人に別れ話をするよう命じられ、怒りを爆発させた。いくら給料がよくて、彼が罪深いほどハンサムでも、もう一緒に働けない。ジュリアは昂然と顎を上げて告げた。辞めさせていただきます、と。まさか、そのせいでセバスチャンの誘惑が解禁になるとは思わずに(『退職願は恋のはじまり』)。キャサリンはリチャードの姿をまた目にして、うめき声を押し殺した。馬の調教師の彼女はポロの大会のために高級避暑地に滞在しているが、休暇に訪れた大物企業家のリチャードが毎日デートに誘いに来るのだ。何度断っても、承諾は時間の問題とばかりに。セクシーなのは認めるけど、彼には"ノー"という言葉を教えてあげるわ(『億万長者の調教術』)。
「BOOKデータベース」より