パトリシア・ハイスミス 著 ; 小尾芙佐, 大村美根子 ほか訳
一度も活字になったことのない本を十四冊書いた男の生涯を追った「頭のなかで小説を書いた男」。庭の池にはびこる蔓草の恐怖を活写した「池」。わからず屋の隣人に殺意を抱いた冷徹な男の犯行とその皮肉な結末を描いた「風に吹かれて」。救いのない結婚生活の悲劇を乾いた目で見つめた「またあの夜明けがくる」。そして蝋人形館の魅力にとりつかれ、血まみれの惨劇をひきおこした若者の物語「ウッドロウ・ウィルソンのネクタイ」など、多様なテーマで人間の存在に迫るハイスミス中期の傑作短編集。
「BOOKデータベース」より
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