「眠れない-」不眠症に悩むアンは向かいに住むマーク・チェイニーに興味をもった。前の夫とは正反対、素敵な男性だわ、とアンはひそかに好意を抱いた。しかし、マークの正体は、彼をかつて少年院送りにした教師や判事をつぎつぎに殺している連続殺人鬼だった。「見張られている?」と疑うマーク。あの女は警察のスパイかもしれない。なんとか始末しなければ。だが、マークの真意を知らず、アンは一人勝手な恋ののめり込んでいく。「殺すしかない」マークは決意した-。『マンハッタン連続殺人』『恐怖の誕生パーティ』で大都会の恐怖を描いた鬼才ウィリアム・カッツが放つ戦慄の心理サスペンス。
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