我々の知る昭和に似た、別の歴史にある『1942年』の晩夏。祖国奪還の聖戦に出撃した日本海軍と米海軍による連合軍は、ついに日本近海へと到達する。だが、那子内親王の座乗する氷山空母壱号艦"草薙剣"の前に、ソ連海軍の智将ロジェストヴェンスキーが率いる決死の切り込み部隊が立ちはだかる。一方、日本を占領するスターリンは、連合軍の上陸に備えて細菌兵器「粘菌一三号」を東京に散布するという焦土作戦の準備を進めていた。そして、宮城へと突き進む日本陸軍戦車部隊の前に、禍々しい巨砲を備えた超重多砲塔戦車が出現、絶望的な壁となってその行く手を阻む…。占領軍の構築する絶対防衛圏を破壊し、祖国奪還の悲願を成就せん-。可憐な姫君が、絶体絶命の危機を乗り越え、八面六臂の大活躍を見せる『女皇の帝国』第六弾、感動のクライマックス。
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