音楽史の形成とメディア

大崎滋生 著

鳴り響くとともに消える音の記憶は、どのように歴史の語りになっていったのか。われわれが音楽の歴史を語る時、自明の前提にしている「西洋音楽史」という歴史の語りや、特定のレパートリーが繰り返し演奏されるといった「クラシック音楽」という文化の制度は、どのように作られてきたのか。本書では、音楽の歴史は、音楽そのものではなく、音楽を記録・伝達し、再現・評価し、選択・配列する社会の技術と制度である「メディア」によって形成されたという観点から、従来の「西洋音楽史」「クラシック音楽」というパラダイムを大胆に解体してみせ、音楽史研究の新しいパースペクティヴを提示する。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 音楽/歴史/メディア("芸術"とは?-受容する"芸術"と"芸術的営為"
  • メディアとは?
  • 音楽とメディアのさまざまな関係について
  • 近代の歴史はメディアによって伝えられる)
  • 第2部 ヨーロッパ"芸術"音楽と印刷楽譜メディア(記譜法の社会史
  • 楽譜伝播のメカニズム
  • 楽譜印刷と印刷楽譜)
  • 第3部 クラシック"音楽メニュー"はどのようにして出来上がっていったか(楽譜カタログから見えてくるもの
  • 「叢集・全集」の意味)
  • 第4部 二〇世紀の音楽メディア革命(音楽産業
  • 録音技術とディスク
  • LPとCD
  • 音楽ビデオとLD)
  • 第5部 クラシック音楽文化の根底を成すもの("芸術"音楽鑑賞"メニュー"はどのようにして形成されたか
  • 音楽史は音楽メディアによって創られる)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 音楽史の形成とメディア
著作者等 大崎 滋生
書名ヨミ オンガクシ ノ ケイセイ ト メディア
シリーズ名 平凡社選書 218
出版元 平凡社
刊行年月 2002.11
ページ数 354p
大きさ 20cm
ISBN 4582842186
NCID BA59754243
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
20374089
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想