山口恵以子 著
「…あたし、待ってる。風が吹くまで」早くに夫を亡くしたおせいの生き甲斐は、"鳶が鷹を生んだような"息子の真吉。将来を嘱望される蘭学医の卵で、母親思いの孝行息子だ。黒船来航に続いて多事騒乱、日本に風雲急を告げる安政年間、折しも連続する幼女殺人事件が江戸中を震撼させる中、真吉は人殺しの罪で捕縛されてしまう。息子の無実を信じるおせいと、真吉を慕う女たちは-。
「BOOKデータベース」より
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