世紀末芸術

高階秀爾 著

メタモルフォーズする官能の女性像、流麗なアラベスク模様、象徴的な動植物モティーフ-。アールヌーヴォーやユーゲントシュティールなど「世紀末芸術」は、19世紀末、爛熟の極に達した西欧文化の中から、一斉に花ひらいた。混沌とした転換期の鋭敏な感受性が、華麗な装飾性や、幻想的な精神世界などを追求しはじめたのだ。そこにはすでに、抽象表現の台頭、諸芸術の綜合、芸術言語の国際化等、20世紀芸術にとって大きな意味をもつ諸問題が提起されていた。新時代への「美の冒険」でもあった芸術運動を、絵画や彫刻、建築、装飾、デザインの分野にわたって捉える。

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[目次]

  • 序章 世紀末芸術とは何か(転換期の芸術
  • 新しい芸術理念
  • 頽廃と新生)
  • 第2章 世紀末芸術の背景(社会的風土
  • 機械文明の発達
  • ジャーナリズムの繁栄
  • 遙かな国・遠い国)
  • 第3章 世紀末芸術の特質(華麗な饗宴
  • 魂の深淵
  • よく見る夢
  • 音楽性と文学性)
  • 第4章 世紀末芸術の美学(象徴主義
  • 綜合主義
  • 科学主義)
  • 結び 二十世紀への道

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この本の情報

書名 世紀末芸術
著作者等 高階 秀爾
書名ヨミ セイキマツ ゲイジュツ
シリーズ名 ちくま学芸文庫
出版元 筑摩書房
刊行年月 2008.7
ページ数 261p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-480-09158-1
NCID BA86414769
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全国書誌番号
21496146
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言語 日本語
出版国 日本
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