翻訳の思想

柳父章 著

幕末から明治にかけて、西欧文化を受容するために数多くの翻訳語が生みだされた。当時、焦眉の急であった異言語の翻訳をめぐる問題は、とりもなおさず重大な思想上の問題をはらんでいた。たとえば、natureの翻訳語として定着した「自然」は、本当に原語と等しい意味を担いえたのだろうか。その間の意味のずれこそ、日本人の西欧文化に対する「理解」と「誤解」を具体的に指し示しているのではないか。異文化との接触の場所である「翻訳」をめぐる原理的な思考を提示する。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 二つの「自然」をめぐる論争
  • 第2章 辞書、事典に見る「自然」とnature
  • 第3章 翻訳語「自然」が生み出した誤解
  • 第4章 「自然主義」の「自然」とは何か
  • 第5章 自然科学者における「自然」
  • 第6章 丸山真男「自然から作為へ」の「自然」
  • 第7章 「天」とnature

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 翻訳の思想
著作者等 柳父 章
書名ヨミ ホンヤク ノ シソウ
シリーズ名 ちくま学芸文庫
出版元 筑摩書房
刊行年月 1995.10
ページ数 265p
大きさ 15cm
ISBN 4480082328
NCID BN13262956
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全国書誌番号
96019726
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言語 日本語
出版国 日本
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