日本人の身体

安田登 著

「膝」と言えば、ピンポイントの膝頭ではなく太ももの前側全体を指し、「肩」と言えば、肩峰のみならず、首肩まわりの「界隈」を指す…おおざっぱであり曖昧であり、細かいことは気にしなかったはずの日本人の身体観。ところが、現代の身体に関する志向性はこれに逆行している。人間同士の境界も環境との境界も曖昧であったがゆえに、他人や自然と共鳴できていた日本人の身体観を、古今東西の文献や文学、また能の詞章を検証しつつ振り返ることで、「カラダ」と「ココロ」に分裂し、内向きになっている現代の身体観を、打開する端緒としたい。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 「身」と「からだ」(欠落した身体
  • はだか ほか)
  • 第2章 曖昧な身体(主客の境が溶けるとき
  • 時間の境も曖昧に ほか)
  • 第3章 溢れ出る身体(溢れ出す身体
  • 情緒 ほか)
  • 第4章 ため息と内臓(環境と直接つながりたいという欲求
  • 『古事記』に見る欲求の変化 ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 日本人の身体
著作者等 安田 登
書名ヨミ ニホンジン ノ シンタイ
シリーズ名 ちくま新書 1087
出版元 筑摩書房
刊行年月 2014.9
ページ数 254p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-480-06794-4
NCID BB16551194
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全国書誌番号
22480968
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言語 日本語
出版国 日本
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