キリスト教の真実

竹下節子 著

キリスト教は、出現した当時のギリシャ世界において、既存の宗教の枠を超える「型やぶり」な思想であった。ユダヤ教から派生した「突然変異」ともいえるキリスト教が、ギリシャ思想の精髄を吸収しながら古代ローマ世界に浸透し、やがて近代ヨーロッパを覚醒させる。本書では、教義に内在する普遍主義の歴史的連続性を読み解き、修道院がその伝承を担った中世の世界をさぐる。近代主義者たちはキリスト教の歴史事実を意図的に否定するが、その歪曲がなぜ必要だったのかを考える。キリスト教という合わせ鏡をとおして、現代世界の底流にある設計思想を解明する探究の書。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 ヘレニズム世界に近代の種をまいたキリスト教
  • 第2章 「暗黒の中世」の嘘
  • 第3章 「政教分離」と「市民社会」の二つの型
  • 第4章 自由と民主主義の二つの型
  • 第5章 資本主義と合理主義の二つの型
  • 第6章 非キリスト教国の民主主義
  • 第7章 平和主義とキリスト教

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 キリスト教の真実
著作者等 竹下 節子
書名ヨミ キリストキョウ ノ シンジツ : セイヨウ キンダイ オ モタラシタ シュウキョウ シソウ
書名別名 西洋近代をもたらした宗教思想
シリーズ名 ちくま新書 956
出版元 筑摩書房
刊行年月 2012.4
ページ数 282p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-480-06659-6
NCID BB08797177
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
22105613
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想