「分かりやすさ」の罠 : アイロニカルな批評宣言

仲正昌樹 著

「分かりやすさ」という名の思考停止が蔓延している。知識人ですら、敵か味方かで「世界」を線引きする二項対立図式にハマり込んでいる。悪くすると、お互い対立する中で「敵」の思考法が分かるようになり、「敵」に似てきてしまう。こうした硬直した状況を捉え直す上で、アイロニカルな思考は役に立つ。アイロニーは、敵/味方で対峙する。"前線"から距離を置き、そこに潜む非合理な思い込みを明らかにする。本書はソクラテスやドイツ・ロマン派、デリダなどアイロニカルな思考の系譜を取り出し、「批評」の可能性を探る刺激的な一書である。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序 カンタン系化するニッポンの思想
  • 第1章 「二項対立」とは何か?
  • 第2章 哲学に潜む「二項対立」の罠
  • 第3章 ドイツ・ロマン派の批評理論
  • 第4章 「アイロニー」をめぐるアイロニー

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 「分かりやすさ」の罠 : アイロニカルな批評宣言
著作者等 仲正 昌樹
書名ヨミ ワカリヤスサ ノ ワナ : アイロニカルナ ヒヒョウ センゲン
シリーズ名 ちくま新書
出版元 筑摩書房
刊行年月 2006.5
ページ数 235p
大きさ 18cm
ISBN 4480063021
NCID BA76695107
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全国書誌番号
21053026
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言語 日本語
出版国 日本
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