日本人は「やさしい」のか : 日本精神史入門

竹内整一 著

高度成長が終わった七四年以降、「やさしさ」という言葉が巷に氾濫し出した。いまとなってはうそくさくふやけたイメージしかもたないように見える「やさし」は、しかし、万葉集の時代から現代に至るまで、倫理的、美的に重要な場面で繰り返し使われてきた言葉である。手垢のついた「やさし」を、もう一度現在において、および歴史的に検証しなおし、現代に生きる倫理として思想的に蘇らせようと試みた渾身の一冊。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 「やさしさ」の現在(「やさしさ」の現状分析
  • 傷つくことと「やさしさ」
  • 尾崎豊・太宰治の「やさしさ」)
  • 第2章 「やさし」の精神史(羞恥としての「やさし」
  • 美的理念としての「やさし」
  • 当座の倫理としての「やさし」
  • 「情け深さ」としての「やさし」)
  • 第3章 「やさしさ」の倫理学(「やさしさ」の自他認識
  • 共感としての「やさしさ」
  • 原質としての「やさしさ」
  • 無常と「やさしさ」)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 日本人は「やさしい」のか : 日本精神史入門
著作者等 竹内 整一
書名ヨミ ニホンジン ワ ヤサシイノカ : ニホン セイシンシ ニュウモン
シリーズ名 ちくま新書
出版元 筑摩書房
刊行年月 1997.7
ページ数 217p
大きさ 18cm
ISBN 4480057161
NCID BA31541155
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全国書誌番号
98035812
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言語 日本語
出版国 日本
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