1,2,3 : 一番基本の数学の話

デヴィッド・ベルリンスキ 著 ; 宮武実知子 訳

ものを数える、足し算をする。そんな初歩的な「算数」の背後に広がる、深遠で美しい数学の世界。全米各紙誌が絶賛する、即興スタイルのエレガントな数学エッセイ。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹。毛糸になった…
  • ヘンリーには6人の妻がいましたが、「Henry」は5文字。数と名前は違います。区別がなければ、数がどう呼ばれるか理解するのは難しく、古今の位取り記数法を理解することは不可能です。
  • 物事に深奥があるのならば、その深奥に達したいという衝動は物理学者だけのものではありません。もっと根源的なものがあるかもしれないのに、なぜ数を根源的だとみなすのでしょう?まったく、なぜ?
  • 人間の知識は本質的に不安定です。私たちは互いに見知らぬ他人ですし、たいてい自分自身のことも知りません。「あなたは自分が知っているつもりのことを知らない」とあなたに言うために、私はあなたが知らない何かを言おうとは思いません。
  • 数学は多くを求めますが、論理学はもっと多くを求めます。これは常識。さほど間違ってはいません。
  • 数学における公理系という概念は中世建築におけるゴシック聖堂のようなものです。それこそ数学者たちが常に憧れ続けてきた形式です。
  • ペアノの公理は記念碑的な業績です。自然数を公理的に統制できるようになったためです。そして、ペアノの公理には根本的な含みがあります。後続という概念を設けた重要性のためです。
  • 足し算は算数の四則演算のひとつです。あとは、掛け算、引き算、割り算です。どれも2つの数が第3の数へと導かれるか、第3の数をもたらします。2があり、3がある-すなわち2つの数があります。すると、2+3から第3の数5が現れます。
  • 「足し算の定義」という言葉からは、何世紀も据え置かれてきた問題について現代の数学者は今や足し算が何を意味するかはっきり言える立場にある、と思うかもしれません。でも、そうではありません。
  • 数がどのように足されるのか発見した後、古代世界の商人たちはきっとどうやって掛けたらいいのか分かったはずです。その技法はシュメール帝国の筆記術にもありました。〔ほか〕

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 1,2,3 : 一番基本の数学の話
著作者等 Berlinski, David
宮武 実知子
ベルリンスキ デヴィッド
書名ヨミ イチ ニ サン : イチバン キホン ノ スウガク ノ ハナシ
書名別名 ONE,TWO,THREE
出版元 創元社
刊行年月 2013.4
ページ数 191p
大きさ 22cm
ISBN 978-4-422-41432-4
NCID BB12476188
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全国書誌番号
22261016
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言語 日本語
原文言語 英語
出版国 日本
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