そうだったのか手塚治虫 : 天才が見抜いていた日本人の本質

中野晴行 著

手塚治虫のデビューは昭和二十一年一月。それは敗戦によってリセットされたこの国がゼロから再スタートを切った直後のことだった。以来四十余年、戦後日本の変化・発展と寄り添うように十万枚ものマンガを描きあげて逝った巨星。著者はその作品群を「アイデンティティの喪失」と「自分探し」という視点からあらためて分析する。そこには「作家」=「主人公」=「世相・社会」の相関関係が鮮やかに浮かびあがってきた。(この本の目的は「マンガ学」的に手塚マンガの研究をすることではない。あくまでも、手塚マンガをテキストとしながら、手塚を含めた戦後の日本人を考えることにある)。第一級の研究家による画期的論考の完成。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 戦後復興期編(『鉄腕アトム』と『メトロポリス(大都会)』-リセットされた日本人
  • 『地底国の怪人』と『ジャングル大帝』-幼い理想と現実のはざ間 ほか)
  • 第2部 高度成長期編(『フィルムは生きている』-オサムとムサシの見果てぬ夢
  • 『0マン』と『魔神ガロン』と『W3(ワンダースリー)』-われらを裁くのは誰か ほか)
  • 第3部 昭和元禄編(『人間ども集まれ!』-傍観者でいることの罪
  • 『地球を呑む』と『人間昆虫記』-この世はフェイクの時代 ほか)
  • 第4部 幻想大国編(『きりひと讃歌』と『アポロの歌』-受難の日々と真実の自己
  • 『ブッダ』と『ブラック・ジャック』-求道者たちの苦悩 ほか)
  • エピローグ 手塚治虫の不在

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 そうだったのか手塚治虫 : 天才が見抜いていた日本人の本質
著作者等 中野 晴行
書名ヨミ ソウダッタノカ テズカ オサム : テンサイ ガ ミヌイテイタ ニホンジン ノ ホンシツ
シリーズ名 祥伝社新書
出版元 祥伝社
刊行年月 2005.5
ページ数 252p
大きさ 18cm
ISBN 439611009X
NCID BA72168915
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全国書誌番号
20778585
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言語 日本語
出版国 日本
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