前川裕 著
予備校の英語講師にしてミステリー作家の矢崎には、同じく作家を志す兄がいた。しかし、小説を書き上げることも定職に就くこともできないまま、ある日忽然と姿を消す。折しも、都内では、二組の夫婦が相次いで失踪した事件が注目を集めていた。犯人の手がかりとして公開された、刑事を名乗る不審人物が留守番電話に残した声は、聞き違えようもなく兄のものだった-。かかわった誰もが少しずつ壊れ、事件は歪みを増していく。禍々しき傑作長編。
「BOOKデータベース」より
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