世界の真ん中にあるという1本の大きな木の根本に住んでいる少女シシは、ある日、空を舞う金色の鳥をみかけます。その鳥が「全てを知るという伝説の鳥」だと信じたシシは、金色の鳥をさがしに、その大きな木に登ることを決意するのです。1匹のカエルを相棒に木に登り始めたシシは、苔の番人スプルや、やはり鳥をさがし求めて木に登る少年サマに出会います。そして、ついに姿を現わした、金色の鳥…。宮崎駿作品の主要スタッフのひとりとして活躍する著者の初めての描き下ろし絵本。透明感あふれる絵と独特の文体でつづった、自然と少女の物語。
「BOOKデータベース」より