州都での会議の帰途、ディー判事は友人の同僚知事ルオに誘われて、彼の邸宅での中秋節の晩餐会に出席することになる。だが到着早々、裕福な茶商人宅で間借人が殺される事件が発生した。ゆきずりの強盗の犯行に思われたが、判事の慧眼は事件が計画的な殺人であると見抜く。知事の依頼で出馬した判事だが事件の背景がまったく不明のままで調査は難航する。そうこうするうち、当代きっての詩人を集めた晩餐が始まるが、そのさなか、若い舞妓が惨殺された!複雑にからみあう二つの殺人、さらには過去の秘められた事件を、判事の名推理が解き明かす。
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