長田年弘 著
ギリシア神話は、オリュンポスの神々を中心とする物語と、ヘラクレスやアキレウスなど英雄たちの活躍する物語の二つにほぼ分類できる。いずれも人間臭く情熱的な色調に彩られており、古代ギリシア人は神話の主人公を純粋に信じ、崇拝していた。神話はそのまま宗教だったのである。本書は、古代史の華というべきペルシア戦争の起こった時代を中心にして、美術作品に描かれた神話を通して人々の心性の歴史を読み解く試みである。
「BOOKデータベース」より
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