遊女の文化史 : ハレの女たち

佐伯順子 著

遊女とはかつて「性」を「聖なるもの」として生き、神々と共に遊んだ女たちであった。本書は従来の遊女史の枠を越え、万葉集、謡曲、梁塵秘抄、から御伽草子、近松、西鶴、荷風、吉行淳之介に至るまで、文学に現われた遊女像の系譜を辿りつつ、文化を育んだ「遊び」の姿を明らかにする。ホイジンガの遊戯論に示唆され、比較文学の手法を駆使して試みられた遊女論であると共に、新しい文化論、女性論への展望を拓く意欲作。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 色恋と歌舞の女神(イシュタルの章-古代における性と遊びの位相
  • ミューズの章-歌舞の菩薩
  • 和泉式部の章-色好みと歌の徳
  • 高尾太夫の章-愛欲の女神
  • 花子の章-「花」の体現)
  • 第2部 薄幸の乙女たち(松浦佐用姫の章-聖なる花嫁
  • 妙の章-無常の悟り
  • 小野小町の章-流浪の聖女
  • お初の章-愛の殉教者
  • お雪の章-慈愛の聖母)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 遊女の文化史 : ハレの女たち
著作者等 佐伯 順子
書名ヨミ ユウジョ ノ ブンカシ
シリーズ名 中公新書
出版元 中央公論社
刊行年月 1987.10
ページ数 245, 4p
大きさ 18cm
ISBN 4121008537
NCID BN01472496
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全国書誌番号
88006824
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言語 日本語
出版国 日本
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