キリスト教伝道のため来日し、近江兄弟社を設立したW.メレル・ヴォーリズは建築家でもあり、関西学院、同志社大学、軽井沢ユニオン教会など全国で数々の西洋建築を手掛けた。メレルと満喜子は周囲の猛反対のなか結婚するが、近江八幡に入った彼女は再び封建社会と闘いながら幼児教育に邁進する。次々と難関を乗り越えるが、戦争中は辛い日々を送る。しかしメレルが後に「天皇を守ったアメリカ人」と称される出来事が起きるのだった-。アメリカ人伝道師と、日本の華族令嬢の結婚。数々の逆境に立ち向かい、共に負けずに闘った日々。
「BOOKデータベース」より