現代思想との争闘。2000年代の批評を検証し、内省が失われた言葉の氾濫を撃つ。未来に向う言語使用を求め100年の文学へ遡行する論争文「復活の批評」。震災との苦闘。一人の死者の復活を想い、失語のままに東北を歩き続ける。批評家としての態度に重大な変更をもたらした精神のドキュメント「出日本記」。同時代小説との決闘。哀しき名探偵を主人公に、新世紀の想像力と対峙する。「この世界という殺人事件」を解き明かすための前代未聞の対話篇「新世紀神曲」。『神的批評』で劇的デビューを遂げた新鋭、待望の最新評論集。
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