文人悪食

嵐山光三郎 著

「何か喰いたい」臨終の漱石は訴え、葡萄酒一匙を口に、亡くなった。鴎外はご飯に饅頭を乗せ、煎茶をかけて食べるのが好きだった。鏡花は病的な潔癖症で大根おろしも煮て食べたし、谷崎は鰻や天ぷらなど、こってりした食事を愉しんだ。そして、中也は酒を食らって狂暴になり、誰彼構わず絡んでいた。三十七人の文士の食卓それぞれに物語があり、それは作品そのものと深く結びついている。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 夏目漱石-ビスケット先生
  • 森鴎外-饅頭茶漬
  • 幸田露伴-牛タンの塩ゆで
  • 正岡子規-自己を攻撃する食欲
  • 島崎藤村-萎びた林檎
  • 樋口/一葉-ドブ板の町のかすていら
  • 泉鏡花-ホオズキ
  • 有島武郎-『一房の葡萄』
  • 与謝野晶子-一汁一菜地獄
  • 永井荷風-最後に吐いた飯つぶ〔ほか〕

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 文人悪食
著作者等 嵐山 光三郎
書名ヨミ ブンジン アクジキ
シリーズ名 新潮文庫
出版元 新潮社
刊行年月 2000.9
ページ数 562p
大きさ 15cm
ISBN 4101419051
NCID BA48088128
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全国書誌番号
20099070
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言語 日本語
出版国 日本
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