連城三紀彦 著
胸を病み、ある事情から絵筆を捨てた絵描きの「私」は、結核で夫を亡くした寂しげな影をもつカフェの女給鈴子とめぐり会う。「私」は鈴子と親しくなるが、彼女にはなにか秘密があるらしい。「血は悲しい色」と言う鈴子。その秘密を握る女給の照代が殺された…。愛の輝きと生の憂愁を綴る表題作をはじめ、5人の女たちの姿を通して、計り知れない愛と憎しみの謎に迫る叙情にみちた5編。
「BOOKデータベース」より
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