宮尾登美子 著
深川木場育ちの汀子は、戦後まもなく料亭八百善の次男に嫁いだ。長い歴史をもち江戸文化の極みと謳われた八百善も、店を戦火で失っていた。やがて再開した店で、江戸文化の粋、味の風雅を現代に伝えたいと懸命に努めるが…。現代の変化のなかで傾いていく老輔を、もちまえの明るい気性で健気に支える汀子を主人公に、滅びゆく文化の最後の輝きと、その再生を遠望する感動の長編小説。
「BOOKデータベース」より
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