亡国の王子として、兄ジークと共に隣国リンバーグに匿われているフェラン。だが、フェランは今や、天才的な武将<蒼の王子>として、その名声が高い。しかも"天の翼を持つ者"としての神託も受ける。しかし、敵国バハウ帝国のシャリザーン皇子も同じ神託を受けている。フェランは、リンバーグ皇国の将として、バハウ帝国との停戦協定に赴くが、そこで初めてシャリザーン皇子と会見する。一歩も退かない二人。一方、二人の<翼>と思われる翼人アルジェリックは、リンバーグの貴族、ワイアット侯に幽閉されている模様なのだが…。
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