容姿端麗な有名カメラマンの鳴海脩平は、欲した相手は必ず手に入れてきた。だが、鳴海は誰かに心を奪われることはなかった。そう、あのまなざしに出会うまでは…。それは2年少し前、まだ高校生の篠沢尚が鳴海に向けた、動揺と憧れを含んだまなざし。しかし、今、それは冷たいだけのものに変わっていて…。少年の面差しを残したまま19歳となった尚は、ある理由から脩平と2ヶ月の休暇を過ごすという契約を結ぶ。つまり、休暇中は脩平の要求になんでも応えるという契約だ。身体は渡しても、心だけは渡さないつもりでいた尚だったが…。一方、脩平も頑なだが可愛い尚に惹かれていく。契約が終わるとき、2人の関係は一体…。
「BOOKデータベース」より