王国ラレンティアが甦ったのも束の間、首都ルーヴェンはカザンの兄カレルの軍隊に占領される。首都の民は旧都ランディスへ逃れるが、到着するやいなや深い眠りに入ってしまった女王ラウーラ・アスターテを前にして、不安にかられるのだった。その一方、女王の分身はルーヴェンで自ら占領軍の捕虜となり、大陸の覇権を握るための準備を進めていた…。大陸全土が彼女のねらい通り、戦乱に巻き込まれることを恐れるカザン。そんな中、ついに彼の運命の鍵を握る<ラー>神と対面する。彼に与えられた言葉の意味するものは?いよいよ佳境、大陸の運命はいかに。
「BOOKデータベース」より