その夜、オーラトゥナの谷は、アヴェーラ帝国の軍勢による紅蓮の火焔で包まれていた。燃えさかる炎の中、5人の少年少女が谷を離れた。それぞれが、それぞれの方法で-。5年後-アヴェーラ帝国の将軍の養女となり生きのびたマナ・ラーヴァは、養父のもとから去る決意を固めていた。数日前、彼女に届いた一通の手紙がきっかけとなった。ラトゥースの仲間に逢うために、そして、自らの爪から発せられる赤い光の秘密を求め、マナ・ラーヴァは荒野に向かい旅立つ。谷に秘められた"冥界の扉"とは?5人の"妖手の守護者"たちに背負わされた運命はいかに。英雄幻想譚、新シリーズ登場。
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