ラグ島のイヴは、師匠の代理として、初めて一人でハーエルに赴いていた。ただ一人の女性ウィザードとして、愚かな男たちが幅をきかせるハーエルで悪戦苦闘。だが、そのときすでに、故郷にも堕落した魔法使いアルゼイドの魔手が伸びていたのだ。ようやくのことでラグに帰りついたときには、王家一家は殺され、街は荒廃していた。そしてドローゴ自身も行方不明という有様。敵の姿を求めて、イヴは再び島を後にした。だが、彼女を待ち受けていたのは、アルゼイドのおそるべき娘たちだった。最高のパートナーを得て、イヴの、女の戦いが始まった。
「BOOKデータベース」より