10年の月日を経て地球に帰還した恒星間宇宙船メディア9は、ケープ・ジェーソン基地上空に静止したまま、「われわれは着陸できない」と宇宙局に伝達し、スペース・ファミリーからの問いかけにも沈黙した。理由は全くの不明…。市民たちは、船内の病原体による汚染を噂し、やがて強制爆破を企む思想をうんだ。こうして宙航士ロイの息子リンは、当局から追われ、狂気へと立ち向かい、そして真実を求めて闘うこととなったのだ-。永遠の愚かなる子供として再生しつづける"人間"の、究極の姿を見事に描いた本格SFの金字塔!
「BOOKデータベース」より