片岡義男 著
「あれは嘘だわ、嘘だったのね」と彼女は言う。もちろん、嘘さ。「まっ赤な嘘だったのね」あの程度の嘘を、まっ赤と言われても、ぼくは困るんだ。ほんのり赤いだけだよ。ほんのり赤ければ、どんな嘘も楽しい。彼女だって、ぼくを責めながら、素敵な笑顔でいるではないか。
「BOOKデータベース」より
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