この本は人間存在の歴史的風土的構造を明らかにし、国民的存在の世界史における意義と、その当為とを考察したものである。
「BOOKデータベース」より
和辻哲郎の主著であり、近代日本最大の体系的哲学書。家族から文化共同体に至る人倫態の考察を経て、本冊では、「人倫的組織の人倫的組織」である国家が、あらゆる共同体を体系的に統一するゆえんを述べる。また国家を媒介に、人間存在の根本理法である時間性・空間性が、歴史性・風土性として具体化される諸相を説く。全4冊。
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和辻哲郎の主著であり、近代日本最大の体系的哲学書。本冊では、人と人との間柄の基礎となる信頼について問い、人間の真実が信頼関係において起こることを見る。また、人間存在の根源的空間性・時間性が実現されゆく諸段階を、家族・親族から地縁・経済・文化共同体への展開に即して詳述する。全4冊。
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和辻哲郎の大著、初の文庫化。1937年に上巻、42年に中巻、戦後49年に下巻を刊行、その壮大な体系は戦前から戦後へやむことなく発展を続けた。人と人との間柄に着目し、人間存在の基本構造、共同体論、歴史哲学へと向かうオリジナルな探究は、そのまま日本近代の哲学的思考の到達点である。全巻に詳細な注・解説を付す。全4冊完結。
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和辻哲郎(1889‐1960)の主著であり、近代日本最大の体系的哲学書。東西の古典を渉猟し、現象学・人類学・社会学・地理学など最新の学知を総合。倫理学原理論から共同体論に至る一大構想は、余人の追随を許さぬ壮大さで屹立する。本冊では共同存在としての人間を律する「根本理法」としての倫理学の方法を考究。全4冊。
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