南部の親戚を転々とし日銭を稼ぐなか九年級卒業が近づく。少年は総代になるが、校長の草稿を拒否し自分の演説で押し通す。何を書くか、いかに書くか。白人の図書カードで借りた批評家メンケンの本に文学の可能性を見た、19歳の決断-北部への脱出。シカゴ行き列車に、自由を賭けて。自伝小説。
「BOOKデータベース」より
職を転々とする貧しい生活の中で、ライトは、ふと物語を書くことを思い付く。「ぼくは北部へ行って本を書き、小説を書くことを夢に描いた。ぼくにとっての北部は、自分がまだ感じたことのないものや、見たことのないもの、そのすべてを象徴する存在であった」-19歳のライトは、メンフィスから北部の街シカゴ行の汽車に乗り南部を脱出する。
「BOOKデータベース」より