両親の死後、ヒルクレスト荘の管理は17歳のフランセスの手に委ねられた。3人の妹達、ことに7歳の末妹セーラの面倒をみることは、若いフランセスにとって、想像をこえる重荷だった。しかも彼女自身、当時は非常識と考えられていた画家としての将来を夢見ていたのだから、なおさらだった。彼女の迷いと悩みを理解してくれたのは、隣家の青年カブリエルだった。彼の理解はやがて深い愛へと…。第一次世界大戦をバックに、画家としてのキャリアと結婚との間でゆれる少女像をえがく青春ロマン。中学生以上。
「BOOKデータベース」より