アルバイトで就いたグループホームの仕事が、いつしか著者の本業になった。今を切実に生きる認知症のお年寄りと、とことん付き合うこの仕事は、もちろん楽ではなかった。だがその切実さに励まされ、優しさや純粋さに触れ、「人として大事なこと」を教わった。とはいえ、現行介護保険法の下、グループホームの現場は厳しい。現場のワーカーの立場から、高齢者福祉の問題点を指摘し、「幸せ」とは何か?と問いかける。お年寄りが語る昔の暮らしの記憶や、地方色豊かな楽しいエピソードもたくさん詰まった、"介護ひまなし"な日々の報告。第2回CANPANブログ大賞受賞。
「BOOKデータベース」より