大島正二 著
日本には漢詩愛好者が多いが、漢詩が最も輝いていた中国・唐代の人々は李白や杜甫の漢詩をどのような発音で詠んでいたのだろうか。四声や反切、韻書・韻図など中国音韻学の基礎的事項やカールグレン、マスペロなどの古代音研究の歩みを述べながら、その復元の方法をていねいに説き明かす。そして実際に唐代、長安生まれの詩人・杜牧「江南春」をどう詠んだかの復元を試みる。巻末に、当時の詠み方を試みた杜甫「春望」、李白「秋浦歌」、孟浩然「春暁」などの名詩10篇を付す。
「BOOKデータベース」より
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