日常現象について、物理をこよなく愛する物理学者たちがユニークな視点で語り合う名エッセイ集。好評の正編につづく続編。はたして豆腐はどれくらいの大きさまで作れるのかを論じた「丸ビル大の豆腐」。石けん膜のような泡の重さを問う「泡の目方」。ガマの油の話題から始まり切断の本質を問うた「切れるということ」。立っている姿勢にはたらく力のかかり方、ズボンのバンドの閉め方までを追究する「人はなぜ疲れるか」などの佳品を集めた。いまなお未解決の問題も多い。そして言うまでもなくその切り口は絶妙である。
「BOOKデータベース」より