「占い」のもつ強力な因縁力を縦横に語る本邦初の試み!科学万能主義といわれる現代、あらゆる情報が環境化する社会のなかで、人はなぜ「占い」の曖昧さに惹かれるのか?無根拠であるがゆえに、占いの「言葉」は人を分類し、規定する。そして、それは限られた人生の局面を切り取り、リアルという衣装をまとう。占いは人生を「物語化」し、「私」が曖昧な社会のなかで、私探しの物語のツールとなり、「今」を生きる自分の里程標となる。「占い」の構造と論理を縦横に語り、そこに多様化する物語性のあり方を探る画期的な試み。だれが「占い」をここまでマトモに語ることができただろう。
「BOOKデータベース」より