バブル絶頂の1989年、「日本経済新聞」紙上において"平成デフレの到来"と"いまの日本経済の低迷"を冷静に看破していた、慧眼の理論人口学者が描くこの国のゆくえ。本書では、環境・文明と人口の関係をダイナミックに把握した「人口波動」説という、まったく新しい歴史・未来学を提唱し、それによって次の三点を明らかにする。第一は、人口波動という超長期的な人口推移を基礎に、人口減少が極めて正常な現象であること。第二は、人類の長い歴史の中で、現代社会がどのような位置にあるのか、過去と未来のつながりのうえで正確に把握。第三は、このような歴史的視点から、私たちの社会がこれからどこに向かおうとしているのか、21世紀がどのような方向に向かっているのか、を的確に予測。
「BOOKデータベース」より