無意識の病理学 : クラインとラカン

新宮一成 著

本書はの書名は、無意識を通じて精神病理現象を見るという、基本的な立場を示している。メラニー・クラインにとっても、ジャック・ラカンにとっても、無意識はパラドキシカルな構造を持っていた。クラインの精神内界論における生と死の欲動の循環、そしてラカンにおける「シニフィアンと主体の関係」、これらはともに、パラドックスの問題に触れている。考える主体のパラドックスが、無意識の発生に当たって中心的な役割を演ずることを、2人の精神分析家は見逃さなかったのである。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • ダブル・バインドとパラドックス-精神分裂病の家族研究に関する方法論的展望
  • 分裂病者の「虚像転移」-ヒステリー性精神病者との対比において
  • メランコリーと故郷喪失の幻想-「浄土幻想」から「日常」まで
  • 「寸断された身体」の体験について
  • 精神分裂病者の死生観
  • ラカンの基本理念をめぐる省察

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 無意識の病理学 : クラインとラカン
著作者等 新宮 一成
書名ヨミ ムイシキ ノ ビョウリガク
出版元 金剛
刊行年月 1989.10
ページ数 232p
大きさ 22cm
ISBN 4772403221
NCID BN03993831
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全国書誌番号
90005783
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言語 日本語
出版国 日本
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